
| 台湾は四方を海に囲まれているという地理的特徴を最大限活用し、古くから養殖業が発達しており、「養殖王国」として有名です。水産資源の枯渇が懸念される現代において、養殖漁業は未来の漁業の形だといえるでしょう。特に食用の魚介類に関しては養殖環境で育成され市場の需要を満たすことで、結果的に天然資源の乱獲を抑制する効果も発揮しているのです。このように重要な意義を持ち始めた養殖業を支えるのが高品質の水産稚魚生産です。
台湾の養殖業は人工繁殖技術が非常に先進的であるため、数多くの種類の魚介類で高品質の稚魚が大量生産されています。現在、台湾では食用で 70 種、観賞用で 120 種に上る品種で人工孵化に成功し、商業ベースでの大量養殖が実現されており、正に世界有数の水産稚魚生産国となっています。新品種も次々と増加しており、天然種苗で育成している稚魚もあわせると非常に多くの品種の稚魚が育成され、輸出も行われています。中でも希少価値が高く高価で取引されるものとして、ハタ類・鯛類・笛鯛類・蝦類・サバヒー・スッポン・アワビ等があります。養殖技術の発展と共に、人工孵化や養殖用稚魚の育成などの技術が発展した結果、台湾は現在、質・量共に世界をリードする稚魚輸出国ともなっているのです。
台湾で養殖業がここまで成長した要因としては、現代的な測定機器及び設備が開発され、水産疾病の予防治療が進められたことがあげられます。また、基礎研究や栄養飼料の開発に力を入れてきたことも、生産コストを低減させつつ、養殖量増を実現する一因となってきました。
台湾はこのように先進的な稚魚の繁殖養殖技術に加え、測定機器設備から資料に至るまで周辺産業が成熟しているという特異な長所を有しています。台湾政府は、水産品においても市場がますます国際化する現代、養殖業においても国際分業が進む趨勢を従来より見込んでおり、台湾を「アジア水産稚魚運営センター」と発展させることを目標としています。
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