
北回帰線が横切り、海抜 3,000 メートル以上の中央山脈が南北に走る台湾は、亜熱帯から寒帯まで気候的にも多様な環境であることから、竹林資源が豊富です。 18 属 58 種の竹が存在し、そのうち 18 種は台湾固有です。森林面積の 7.2 %が竹林で面積約 15 万 ha 、そのうち 39 %が台湾中部に集中しています。このように豊富な竹林資源を持つ台湾では、昔から竹を利用した工芸品が作られてきました。台湾の竹工芸品は高品質を誇っており、コレクションや鑑賞に価するものばかりです。
台湾産竹工芸品の最大の特徴は、ハンドメイドならではの精緻さとデザインの豊富さです。台湾における長い竹工芸の歴史を受け継ぐ職人達の丁寧な仕事は、工芸品一つ一つの隅々まできっちりと接合されている美しい造りに見て取れます。美しさは強さにもつながっています。台湾産竹工芸品は頑丈で使い心地も快適であるため、長い間愛用して頂くとより味わいが出てくるのです。また、職人達の正確な仕事は、現代の生活にもフィットする斬新なデザインをも実現しています。竹という材質が持つシンプルで躍動的な特徴とその強靭さを前面に押し出した現代的デザインで、インテリアに力強さを与える家具などが海外でも人気を博するようになっているのです。アジアンテイストが再度脚光を浴びている日本で台湾産竹工芸家具に人気が出ている他、竹が生産されていないヨーロッパなどでもその芸術的価値が評価されています。
また、竹工芸に関する科学的製造技術も常に研究が進められています。防腐・防カビ・防虫加工に関しては台湾省林業試験所が研究を重ね、既に数十年前から竹に適した方法が採用されています。同試験所は染色や接合技術に関しても日々研究を重ね、常に新しい技術を模索しているのです。また、台湾省手工業研究所は塗装技術・積層接着技術・竹展開平板製造技術などの製造技術に関する研究開発を行っており、その技術を活用した新製品の開発までを扱っています。このように竹工芸品の製造における基礎技術から製品開発に至るまで、一貫したシステムがあることが台湾産竹工芸品の進歩を支えていると言えるでしょう。その上、近年では芸術家として認識されるレベルに達したデザイン能力を持った職人が輩出されており、今後は質・デザインを兼ね備えた台湾産竹工芸品が世界へ羽ばたくことが期待されています。

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